日韓夫婦だけにかぎらず、実際に結婚をしてから、夫婦の間には結婚するまで想像もしなかった問題や悩みがどうしたって出てくるものです。
そのひとつに「義実家問題」があります。
「韓国の家庭はこうだ」とは言い切れませんが、韓国では昔のしきたりや行事をいまでも守っている家庭が結構多く、今回の本題である本家ではその傾向が強いのです。
ひとことで言ってしまうと・・・「昔の日本」のよう。
「昔の日本」と聞けば想像がつくかとは思いますが、韓国で嫁行をすることは大変なのです、特に本家は。
なにを隠そうわたし自身、本家の長男の嫁なのです。
韓国の本家の長男と結婚するとはどういうことか、わたし自身の経験をもとに書いていきます。
韓国人女性が結婚前に必ず確認すること!『男性の家族構成』

わたしはカナダで夫と出会ったのですが、結婚を決めたとき、韓国の文化はいっさい知らず、韓国語もしゃべれず、の状態。
韓国のことは、結婚してから住んでいく中で知っていけばいいと安易に考えていました(若かった・・・)。
だって日本人って、付き合ってる男性の家族がどうなのかなんて結婚前にそんなに気にしないですよね?
実は、韓国人女性、結婚を前提にして交際を始めるとき、必ずと言っていいほど確認しておくことがあるんです。
それは…男性の家族構成
- 長男なのか次男なのか?
- 兄弟は何人いるのか?
- お姉さん(未来の小姑)はいるのか?どういう人か?
- 実家は本家なのか分家なのか?
- 両親はどんな人達なのか?
韓国人女性は、結婚してから嫁になって義実家問題で苦労するのが嫌なので、事前に男性の家族のことを知っておきたいんですね。
人気ワースト1位の結婚相手、『本家の長男』
本家の長男…そう、跡継ぎですよね。
韓国で『本家の跡継ぎの嫁になる』というのは、女性にとって覚悟がいることなのです。
古い考えを持っている両親の場合、「嫁の仕事だ、これは嫁の役割だ」としつこく言われることになる可能性大です。
「結婚後、大事な娘に辛い思いをして欲しくない」と、長男の男性との結婚を反対する親もいるくらいなんですよ。
わたしの夫は、お姉さんが3人いる、末っ子の長男なので、わたしは本家の唯一の嫁なんです。この家族構成を友人に話すと、みんなが「うわ・・・大変ね・・・」となります(笑)
旧正月やお盆などの祭日の連休、嫁は休む暇なし

韓国は、旧暦にならって旧正月やお盆をむかえるのですが、そのたびに義実家へいくことになります。
当日は、朝早くから親戚の方たちが集まってきます。親戚の方が帰るまで、食べて飲んで片付けて、また食べて飲んで…の繰り返しなので、嫁は1日中キッチンとリビングを行ったり来たり。
それに嫁は遅くても前日には、義実家へ到着していないといけません。
なぜ前日までに行かないといけないのでしょう・・・
お供え物の準備

それは、前日のうちに、お供えするお料理の準備をしておかないといけないから!
日本ではチヂミとして知られている、부침개(ブッチムゲ)を、大量に、そしていろんな種類を焼かないといけません。부침개(ブッチムゲ)が終わったら、魚・・・
全部焼き終わるまで何時間もかかり、焼く係りは焼き終わるまでずっと床に座りっぱなしなのですが、妊娠しているとか特に理由がない限り「長男の嫁の仕事」です。
家のなかは油と魚のにおいで充満し、焼き続けた本人(嫁)は、食欲は出ないし、気持ち悪いし、長時間座り続けて体中バキバキで痛いしで、最悪です。
親戚の男性群のもてなし
わたしが何よりも嫌なのは・・・親戚の男性群がなにもしないこと!
嫁含めた女性郡が一生懸命お供え物の準備をしている中、お酒を飲みながら、作りたてのお供えものを食べて、ワイワイとしゃべりっぱなしの男性群。
手伝う気は全くなく、それどころか、キムチを持ってこいだの、お酒が足りないだの、指図してくるんです。
親戚の韓国のおばさんたちにとっては当たり前のことなのか、「はいは~~い」と返事をして持っていってあげてますけど、結婚して5年経ちましたがいまだに理解できません・・・
外国人嫁は祭日の連休中は義実家で過ごす
韓国人同士の結婚の場合、義実家での祭日の行事が終わったあとに、嫁側の両親がいる実家にも帰ります。
しかし日本人のわたしには無理なことなので、いつも当たり前のように義実家に長期滞在となります。
立ち仕事の疲れと、気疲れでヘトヘト。ほんっとうに心底疲れた状態で帰宅してきます。
まとめ
韓国の男性と結婚を考えている方、まだ大きな行事に参加した事がない新婚さんは、相手のご両親のことを少し聞いておくことをおススメします。
結婚するしない、に関わらず、知っておくことで少しは対処の仕方を考えておけますからね。