あけましておめでとうございます。
いよいよ2019年のスタート!年越しそばに、おせち料理に、お雑煮に・・・美味しいお正月の料理を食べながら、みなさん家族ワイワイと楽しく過ごしているでしょうか?
『日本では1月1日がお正月』ですが、韓国では旧暦で新年(旧正月)をお祝いするのが一般的なので、1月1日の新正(신정、シンジョン)のみ祝日扱いです(土日が重ならないかぎり連休になりません)
日本のお正月とは違う韓国の旧正月、今年2020年の韓国の旧正月の日程、旧正月で食べられる韓国のお正月料理や旧正月の過ごし方をまとめていこうと思います。
※ちなみに韓国のお盆(秋夕・チュソク)の過ごし方はほぼ旧正月と同じなので、こちらで一緒に紹介しています。新年のあいさつやお年玉がないくらいです(お墓掃除はお盆前に行きますが)。
旧正月は「黄砂」がひどくなる時期と重なっているため、黄砂対策は必須です。

2020年の韓国の旧正月はいつ?
今年2020年の韓国の旧正月は4日間の連休です。
1月25日(ソルラル当日)
1月24日~1月27日の4連休
ちなみに、下記がこれからの旧正月の日程です▽
《2021年》
2月12日(ソルラル当日)
2月11日〜2月14日の4連休
(→バレンタインデーと重なる…)
《2022年》
2月1日(ソルラル当日)
1月29日〜2月2日の5連休

2020年の韓国のお盆(秋夕・チュソク)はいつ?
今年2020年の韓国のお盆の日程はこちら▽
《2020年》
10月1日(チュソク当日)
9月30日~10月4日の5連休
5日間のお盆休みとなっています。
下記がこれからのお盆(チュソク)の日程です▽
《2021年》
9月21日(チュソク当日)
9月18日〜9月22日の5連休
《2022年》
9月10日(チュソク当日)
9月9日〜9月11日の3連休
韓国で食べられる旧正月の料理

日本ではお正月にお雑煮を食べますが、韓国の旧正月の代表的な料理のひとつは、お餅の入った떡국(トック)というスープ。優しい味で日本人の舌にも合う、とてもおいしいスープです。
日本のお餅はもち米で作ってあるのでびょーんと伸びますが、韓国のお餅はうるち米で作ってあるので、歯ごたえがありスープに入れて煮込んでも形が崩れることはありません。


それから전(ジョン)、日本ではチヂミ(ピカタ?)として知られていますが、さつまいも、かぼちゃの葉、豆腐、肉団子、魚、しいたけなどを、小麦粉と卵を付けて焼く料理です。
そのほかにも、焼き魚、プルコギ、骨付きカルビを煮たカルビチム、チャプチェ、数種類のナムル、りんごや梨などの果物、お餅、韓菓などがありますが、各家庭、地域によっても違ってきます。
ちなみにわたしの夫の実家では、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)などの行事があるたびに、鳥を一匹まるまる煮たものがドーンと出されます。
そしてお供え物用の汁物は、大根、豆腐、牛肉、乾燥エビを煮込んだものを準備します。
トックはお正月料理なので、秋夕(チュソク)では食べません。そのほかの料理はほぼ同じです。
韓国の旧正月の過ごし方
韓国の旧正月は、地方の実家へ帰省して家族や親戚と一緒に過ごすのが普通です。
大量のお正月料理を準備して昔からの伝統的な儀式をおこなう家庭もあれば(これは本家に多いですね、つまりわたしの夫の実家)、家族で旅行(海外・国内)へ行く家庭もあり、過ごし方は各家庭によってさまざま。
わたしの場合は、夫が本家の長男なので、親戚みんなが一斉に本家に集まってきます。なので、旅行に行くなんてもってのほかで、旧正月の前日の日に夫の実家に行き、旧正月の儀式で使う大量の전(ジョン)や魚を焼くお手伝いをしなくてはいけません。
このひたすら焼き続ける作業、なんと半日ほど掛かります・・・▽

家族の集まりを大事にしている、っていうのは素敵だと思うんです。でも、やっぱり嫁(ミョヌリ)は大変・・・

韓国の旧正月でおこなう儀式『차례(チャレ)』

韓国の旧正月におこなわれる儀式のことを、차례(チャレ)といいます。
旧正月の차례(チャレ)の儀式をおこなう前に、ご先祖様へのお供え物(旧正月の伝統的な料理)を食卓に並べ、차례상(チャレサン)の準備をします。
~豆知識~
お供え物用の果物、上の部分が平たく切られてあるのが分かるでしょうか?
ご先祖様の霊は、直接触ったり食べたり出来ないので、『目で見て召し上がっていただく』ために上の部分だけ切ってお供えすると教えてもらいました。ほかにも、ご先祖様は『匂いを嗅ぐことで召し上がる』という考えもあります。地域によって家庭によって多少、考え方は違いますが、『ご先祖様が食べやすいように』という考えから切るようです。
ちなみに、果物は奇数で並べます。
お酒を含めたお供え物がすべて食卓に並んだら、ご先祖様へのあいさつ(세배/セベ)をします。ご先祖様へのあいさつが済んだら、今度は目上の人や親戚の人への新年のあいさつ(세배/セベ)をしていくのです。
子供たちは新年のあいさつをすると、楽しみにしていたお年玉(세뱃돈/セベットン)をもらえます。これは日本も韓国も同じですね!
儀式が終わると、차례상(チャレサン)に並べられたお料理をみんなで分けていただきます。
本来なら、旦那さんの実家(シデク)で旧正月の儀式を終えたあと、奥さんの実家へ帰ることになるのですが、わたしたちのような外国人は帰る実家が海外なので、シデクに長期滞在になる場合が多いです。
韓国語での新年のあいさつ

旧正月には義実家(シデク)で過ごす方が大半だと思います。韓国の旧正月は、家族・親戚が集まる大きなイベント。
韓国語がまだあまり話せなくても、このときばかりは新年のあいさつを韓国語で言えるようにしておくと、嫁(ミョヌリ)のイメージUP間違いなしですよ!!
新年あけましておめでとうございます。
새해 복 많이 받으세요.
セへ ボク マニ パドウセヨ
日本人ミョヌリのみなさん、今年の旧正月も頑張って乗り切りましょう!!