韓国の代表的な食べ物『キムチ』
韓国では、オリニチブ(日本でいう保育園)や幼稚園に通う2歳~6歳の子どもたちにもキムチを食べ与えます。
給食のおかず一品はかならず「キムチ」(子どもたちの味覚に合わせて、辛さ控えめに作られます)。
韓国では、韓国の食べ物の代表である「キムチ」をもっと好きになってもらおう、知ってもらおうと、冬になるとキムチ漬けの行事を行うオリニチブや幼稚園が多くあります。
このキムチを漬けることを『キムジャン(김장)』と呼びます。
今回は、韓国のオリニチブや幼稚園で行われる『キムジャン』の様子をご紹介していきます。
一般的な韓国家庭で行われる『キムジャン』はこちら▽
オリニチブでの『キムジャン』で必要な持ち物
※わが家のむすこたちが通っているオリニチブでのキムジャンの場合です。
- 《キムチの材料》・・・園で用意
白菜、大根、ネタ(唐辛子の粉やニンニクなどを混ぜて作る薬味)など
- 《使い捨てビニール手袋》・・・園で用意
素手でキムチを漬けると、手がヒリヒリしてくる
- 《エプロン・頭巾》・・・各自持参
※オリニチブや幼稚園によっては、エプロンも頭巾もすべて園で用意してくれるところもあります。
わが家のむすこたちが通っているオリニチブでは、持ち物はエプロンのみでした。
キムチを漬ける方法や順序を教わる
『キムジャン』を始める前にまず、先生たちからキムチはどうやって漬けていくのかのお話を聞きます。
こうやって韓国では子どもたちも小さな頃から、キムチについて学んでいくんですね。
子どもたちの『キムジャン』スタート!
先生たちが用意してくれた辛さ控えめのネタ(薬味)を、塩付けされた白菜にモミモミしている子どもたち。
お友だちと一緒にやるから楽しいですよね~
子どもたち用に辛さ控えめ・・・ですが、やっぱりキムチ、真っ赤(苦笑)
日本だったら、子どもが小さいうちは辛いものはなるべく与えない、なにより子どもたちが「辛い~(泣)」って嫌がりますよね。
実は、韓国の子どもたちも小さいうちはキムチを嫌がる子がほとんどです、「辛いから食べない!」って。
なのでオリニチブの先生たちは、給食に出てくるキムチをどうやったら食べてくれるか、試行錯誤しているんです。
『キムジャン』を経験して、キムチ嫌いを克服する韓国の子どもたち
苦手な野菜も、子どもに自分で料理させてみると食べたりしませんか?
キムチも一緒で、辛いキムチが苦手な子でも、自分で作ったキムチは食べたりするんですよ!
自分でキムチを漬けながらペロッと味見する子もいたり、もうガブリって食べちゃう子もいたり!
「うちの子、家のキムチは食べないのに、オリニチブで自分で漬けたキムチは食べたの」っていう韓国人ママの話も聞きました。
オリニチブで漬けたキムチは、お家へのお土産に持ち帰り
オリニチブで漬けた手作りキムチは、お家へのお土産に持ち帰ってきてくれます。
わが子が漬けたキムチ、どんなキムチよりもおいしかった~♡
韓国人の主人も、「美味しい美味しい!!」とニコニコしながらおいしそうに食べてました。
この小さな手で、一生懸命モミモミして作ってくれたんだな~って思ったら、たまらなくうれしくて、もったいないから本当にちょっとずつ大事に大事にいただきました。
キムチを漬けてきた本人は・・・「辛いから食べない」と、ひとくちも食べることはありませんでしたが(笑;)
韓国のオリニチブで行われる「キムジャン」
辛いものを極力あげない日本の保育園や幼稚園では考えられませんが、こうやって韓国の子どもたちは、韓国の食文化を学んでいくんですね。