「住んでる国の言葉をまず先に話せるように」
「ママとパパ、両方の国の言葉を同時に習得させてあげたい」
「子供とは何語で会話をすればいいんだろう?」
国際結婚をして、ハーフの子供を持つ親なら必ずと言っていいほど悩む事のひとつではないでしょうか?
そういうわたしも長男が生まれてから、何語で会話をするのが良いのか、とても悩んでいました。
韓国人と日本人のハーフの子どものいる、わたしたち夫婦が向き合ったコミュニケーション問題と、家庭での会話はいったいどうしているのかを書いていこうと思います。
1歳になるまで、英語と日本語。韓国語はほぼゼロ。
わたしたち夫婦はカナダで出会ったので、お互いの共通語は英語。韓国に引っ越してきた当時、わたしは韓国語がさっぱりでした。
長男が1歳になるまで、親の共通語である英語、そして日本語で話しかけていました。
長男が1歳の誕生日を過ぎてから、だんだんと言葉を話すようになってきましたが、口から出てくる言葉は日本語か英語。当たり前ですよね、韓国語はパパ以外に聞く機会があまりなかったんですから。
もちろんパパは韓国語で長男に話しかけていましたし、韓国語の絵本は出来るだけパパに読んでもらうなどの努力はしていました。
でも、会社勤めなので、朝は早くに出て、夜遅くに帰って来る…子供との時間をとることが難しかったのです。
韓国に住んでいるんだから、韓国語が最優先?
韓国で暮らしている方はご存知だと思いますが、韓国は教育にものすごく力を入れています。
義理両親からは、「韓国語を早く話せるようにならないと」、「言葉が遅いと、保育園に通い始めても友達と仲良く出来ない」など、まだ1歳になったばかりなのに、まぁ色々言われました。
「グローバル化社会だから、多国語が話せれば将来いいな。」
はじめのうちは日本語も同時に教えていくことに賛成だったパパも、義理両親からのプレッシャーが段々とストレスに感じるようになり・・・
「やっぱり韓国語が先だろう。韓国に暮らしてるのに韓国語が話せないなんてダメだ。」
「ママも韓国語習ってるんだから、自分の為にも子供の為にもこれからは韓国語にしよう。」
と、韓国語を優先したいと言い始めるようになってしまいました。
韓国に住んでいたって、日本語も母国語です。
これからも韓国で生活をしていく以上、韓国語は必ず話せるようになるけど、日本語はママからしか学ぶところがない。
勉強して、じゃなくて自然に日本語を話せるようになって欲しい。
これは大変!と思い、韓国語の先生や他の日本人の先輩ママたちなどに相談したところ、みなさん似たような経験を持っていて、たくさんのアドバイスをくれたのです。
みんないわく、シアボジやシオモニ(義理両親)は、結構どこのお家も孫には韓国語が先だ!と言うみたいです。
もし義理両親から、お子さんの言葉のことで色々言われている方がいたら、ほかのうちも同じなので、安心(?)してくださいね。
周りに理解してもらうには...
息子とは日本語で話すことを決めたわたしですが、どうすればパパの気分を害さずに伝えられるか、色々策を練りました。だって、男の人って奥さんの言う事ってあんまり聞き入れてくれなかったりしませんか?
わたしが取った手段は、第三者を通して伝える!
子供がまだ小さかった為、韓国語は先生に訪問してもらって勉強していました。そんなある日、帰宅したパパとたまたた鉢会うことがあって、「今だ!」と思い、その時に先生から話してもらいました。
それと、やっぱりパパも他の多文化家庭が気になるらしく、たまに自分から「他の家はどうなんだろうねー。」って聞いてくるので、ここぞとばかり、「その家の子供達はも2ヶ国語ペラペラなんだってー。すごいよねー。」と教えたり。
奥さんの考えではなく、第三者を加えて伝えることが重要ポイント!
「そっか。そういうものなんだ。」って結構簡単に受け止めてくれたりするんですよね、悔しいですが(笑)
日本語と韓国語、2ヶ国語マスター
2歳で保育園デビューした、もうすぐ4歳になる長男ですが、韓国語は保育園に入ってあっという間に話せるようになりました。
わたしたち両親と話すときは、
ママ = 日本語
パパ = 韓国語
と、日本語と韓国語を自然に使い分けて話しています。日本にいるじーじ、ばーばとも普通に会話が出来ますよ。
一時期日本語での会話に反対していたパパも、「このまま韓国の就職難が続けば、将来日本で住んでもいいなー!後は英語が話せればなー^^」なんて言ってます(笑)