日本の保育園と同じように、韓国の保育園にも運動会や遠足などの行事があります。
でも、やっぱり国が違うように、保育園での行事ごとやその様子も多少は違うんですよね。
韓国の保育園の1年間の行事は一体どんなものがあるのか、そしてどんな様子なのか、長男の通っている韓国の保育園を参考に紹介していきます。
韓国の保育園の入園式・新学期は3月
日本の保育園の入園式は4月です。4月に新学期が始まる日本ですが、韓国では1ヶ月早い3月に新学期となります。
新しく入ってきた子たちは、1ヶ月ほど慣らし保育があります。
「1時間だけ遊ぶ」から始めて、「お昼ご飯まで」、「お昼寝してオヤツまで」・・・と少しずつ保育園生活に慣れていけるようにします。
入園式・新学期の始まりの春、新しいお部屋のお友達と早く仲良くなるために、いろいろと行事ごとが比較的多い時期です。
キッズカフェへ遊びにいく
数ヶ月に1度は行くほど、韓国の保育園では定番の行事が「キッズカフェ」へ遊びに行くこと。
1時間くらい遊んでから保育園へ戻ってくる、のパターンです。
キッズカフェとは、すべり台やミニゴーカート(?)のような遊具や、室内サッカー場、部屋一面のトランポリンなどがある、室内にある子ども用の遊び場です。
子どもが遊ぶスペースと、カフェがひとつになっていて、普段はカフェで食事ができたり、コーヒーなどの飲み物を飲めるようになっています。
春・秋の遠足
4~5月の暖かい春の時期、それから夏の暑さも落ち着いた10月頃に遠足に出かける保育園が多いです。
遠足の日は、家で用意したお弁当と飲み物、それからオヤツ(韓国は果物を持ってくるように言われることが多い)を持って行きます。
運動会
韓国では春か秋に運動会を開く保育園。5月か11月あたりに開きます。
日本の保育園の運動会と違うのは、韓国の保育園の運動会は「本番一発勝負」なコト。
日本の保育園は、1ヶ月ほど前からかけっこや行進など、事前に練習をして運動会に臨みますよね。韓国の保育園は運動会当日、運動会の会場へ行って、先生たちの指示通りに動くだけ。
去年初めて長男の保育園の運動会に参加しましたが、子どもたちがというよりは親が参加する競技が多く感じました。
- 綱引き(親)
- 玉入れ(子どもと親)
- 一直線にただ走るだけ(子ども)
- かけっこ競争(親)
- 障害物競走(親)
子どもたちは参加しているか、ただ見ているだけか、あるいはオヤツを食べて休憩(?!)しているか・・・なんだかとっても自由な運動会でした(笑)
映画鑑賞
映画館の一室を貸しきって、子ども向けの映画を観ることもあります。
長男が通っている保育園は、1ヶ月に1度、保育園内の大きなスクリーンで映画を観る時間も別にあります。
水族館・動物園
韓国では水族館や動物園へ行くことがあり、子どもたちがもっとも喜ぶ行事のひとつです。
夏は他のお客さんも多く来ているので、人ごみの中、大勢の園児を連れての移動は先生たちも大変です。そのため、比較的空いている春か冬に行く保育園が多いです。
夏のプール遊び
7~8月の暑い夏の間は、保育園の庭にプールを設置して1週間に1回プール遊びをします。
7~8月の中で1度、公共の大きなプールへ園バスに乗って行くこともあります。その日は1日コースとなるので、お弁当やオヤツ、飲み物は持参します。
さつまいも掘りやキムチ・ナムル作り
韓国の保育園では、韓国の代表料理であるキムチを作ることもあります。
毎日のお昼ご飯に出てくるキムチ、自分たちで漬けてみよう!ってことですね。
それに、ナムルも塩、ごま油などで和えたりもします。野菜が苦手な子どもでも自分で作ったものは食べたりするので、野菜嫌いを克服するためでもあります。
秋にはさつまいも掘りもしたりします。さつまいも掘り以外にも、お花や植物を植えたりして、土をいじる体験をさせてくれます(韓国は衛生上、砂遊び場があまりありません)。
キムチを漬ける韓国のオリニチブ▽
お誕生日会
韓国の保育園のお誕生日会は、誕生日当日、又は同じ月の誕生日のお友だち数人合わせて祝います。
お誕生日のケーキも、保育園側で準備してくれるところもあれば、誕生日を祝ってもらう子が持参するところもあります。
お誕生日のお友だちへのプレゼントは、一人2000~3000ウォン程度で用意します。
プレゼントの例
- 歯ブラシ・歯磨き粉セット
- クレヨン・色鉛筆・塗り絵・粘土などの文具用品
- くつした
- 子ども用マスク
お祝いしてくれたお友だちにありがとう、と誕生日の子は「お礼のプレゼント」としてお菓子の詰め合わせなどを人数分用意します(上の写真のケーキの右側にある大量の袋がコレです)。
12月はクリスマス会
クリスマスには、サンタさんがクリスマスプレゼントを持って保育園にやってきます。
クリスマス会の日は、各自、家からオヤツを持参して、お友達と一緒に分け合ってオヤツを食べたり、クリスマスの歌を歌ったり、ゲームをして遊んだりします。
担任の先生との面談
だいたいですが、6月と12月あたりに担任の先生との面談があります。
- 新学期に入ってから新しい先生や新しいお部屋のお友達と仲良くやっているかどうか(6月)
- ご飯はちゃんと食べているかどうか
- トイレトレーニングの進み具合は?
- 来年も続けて通うのか、又は他の保育園/幼稚園へ転入するのか?(12月)
など、普段不安に思っていることや知りたいことを担任の先生とお話できる機会です。
保育園に足を運ぶのが難しい場合は、電話での面談も出来ると思います。先生に相談しましょうね。
授業参観
園内で行う場合は、ちょっとした発表をしたり、ママやパパと一緒に工作したり、簡単な料理をしたりします。
保育園によっては、ママやパパ、そして兄弟など、家族みんなで参加できるように週末に授業参観の日を設けるところもあります。
今年の長男の保育園では、週末の土曜日に屋外の会場を貸し切って、10~14時までの4時間の授業参観でした。
保育園側が準備してくれたゲームで遊んだり、一緒にお弁当を食べたり(お弁当・オヤツ・のみ物は持参でした)と、保育園のお友だちとママパパと一緒に遊べて子どもたちはとても楽しそうでした。
秋に行われた園内の授業参観の様子はこちら▽
韓国の修了式・卒園式は2月
入園式と新学期が3月の韓国、修了式と卒園式は2月におこないます。
卒園生以外の園児たちは修了式で、「1年間頑張りました」の賞状を園長先生からもらいます。
卒園式はお父さんお母さん、それからおじいちゃんおばあちゃんを呼んで卒園生をお祝いします。
まとめ
韓国の保育園の年間を通しての行事、なんとなく分かってもらえたでしょうか?
知らないことがたくさんあって不安な気持ちもあると思います、わたしも同じでした。
韓国の保育園の行事もなかなか充実していてわたしは満足しています。これから韓国の保育園へこどもを通わせる予定のママさんパパさん、韓国での子育て一緒に頑張りましょうね!